こんにちは! 代表の小林です。
エフロレッセンス(efflorescence)とは、コンクリートやタイル、モルタルなどの表面に白い粉状の物質が浮き出る現象のことです。これは、建材内部の水分に含まれる可溶性塩類(カルシウムやナトリウムなど)が、表面に移動して乾燥することで析出するものです。そこで今回は、エフロエッセンスとは?についてご説明させていただきます。

エフロレッセンスの主な原因
1. 水分の侵入
建材内部に雨水・地下水・結露水などの水分が侵入すると、内部の塩分を溶かして運び出します。
2. 可溶性塩類の存在
コンクリート・モルタル・レンガなどに含まれるカルシウム塩やナトリウム塩が水に溶けて表面に移動します。
3. 水分の蒸発
表面に移動した水分が蒸発することで、塩分だけが結晶化して白い粉となって現れます。
促進される条件
・雨や風が多く水分を運びやすい環境
・施工時の乾燥不足
・排水・通気の不備
・寒暖差や湿度の変化が激しい
エフロエッセンスの対処方法
IPH工法で解決
IPH工法(アイピーエイチこうほう)とは、「内圧充填接合補強工法(Internal Pressure Healing)」の略で、コンクリート構造物のひび割れ補修や補強を目的とした最新の注入補修技術です。
IPH工法の概要
IPH工法は、コンクリート内部に微細な加圧をかけて、補修材をひび割れや空隙の隅々まで浸透・充填させることにより、以下のような補修効果を発揮します。
特徴・メリット
特徴 | 説明 |
---|---|
内圧注入方式 | 従来の表面注入や低圧注入に比べ、奥深くまで補修材が届くため、補修精度が高い。 |
コンクリートの長寿命化 | 補修だけでなく、構造物の耐久性や強度の向上も期待できる。 |
低騒音・低振動 | 工事中の騒音や振動が少ないため、周囲への影響が少ない。 |
使用する樹脂が高性能 | 超低粘度の樹脂を使用することで、毛細管現象により微細なクラックにも入り込む。 |
外観を損ねにくい | 外壁や構造体の表面を大きく削らないため、見た目の劣化が抑えられる。 |
主な用途
・建物や橋脚などのコンクリートひび割れ補修
・トンネル、擁壁などの耐久性向上
・地震後の構造健全性の回復
注意点
・高度な技術と専用機器が必要なため、専門業者に依頼する必要があります。
・コストは一般的な補修工法よりやや高め。
・エフロが繰り返し発生する場合は、構造的な防水対策の見直しが必要です。
まとめ
今回は、エフロエッセンスとは?についてご説明させていただきました。エフロエッセンスを放置する事で、コンクリートに深刻なダメージを与えるだけではなく、構造的にもダメージを与える可能性があります。従来の表面的な補修ではエフロエッセンスを防ぐ事は難しいため、根本的な原因にアプローチ出来るIPH工法が注目されています。大切な建物・資産を長く維持するためにもエフロエッセンスの対処法にはIPH工法をおすすめします。
狛江市・調布市・府中市・三鷹市で外壁塗装を計画しているが、
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