こんにちは! 代表の小林です。
屋根のメンテナンスの重要性は、住宅全体の寿命や快適性、そして修繕コストに大きく関わります。屋根は建物の中でも最も外部環境の影響を受けやすい部分であり、適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りや劣化を防ぎ、建物の資産価値を維持することができます。スレートとコロニアルは、 どちらも屋根材として使われる言葉ですが、それぞれに少し違いがあります。 そこで今回は、スレートとコロニアルの違いとメンテナンス方法についてご説明させていただきます。
スレートとは
スレートは、本来は天然石(粘板岩)を薄く切り出した屋根材を指します。日本では「スレート」という言葉が、以下のような意味で使われています
天然スレート
天然の粘板岩を加工して作られた屋根材。
特徴:耐久性が高く、高級感のある仕上がり。ヨーロッパの伝統的な建物によく使われます。
価格:非常に高価で、主に豪邸や歴史的建築物に採用される。
化粧スレート(日本での一般的なスレート)
繊維強化セメント板で作られた薄い屋根材。こちらが日本では一般的に「スレート」として認識されています。
特徴:軽量で施工が容易、コストパフォーマンスが良い。
価格:比較的安価で、住宅用の屋根材として広く普及しています。
コロニアルとは
コロニアルは、化粧スレートの一種であり、製品の名称です。
由来:日本で大手建材メーカー「ケイミュー株式会社」(旧クボタと松下電工の合弁会社)が製造するスレート屋根材の商品名が「コロニアル」です。
現在の主流製品:「コロニアルグラッサ」や「コロニアルクァッド」など、耐久性やデザイン性が向上したラインナップがあります。
スレートとコロニアルの違い
項目 | スレート | コロニアル |
---|---|---|
定義 | 天然石や繊維強化セメントで作られた屋根材の総称。 | ケイミュー社製のスレート屋根材の製品名。 |
種類 | 天然スレート、化粧スレートなどが含まれる。 | 化粧スレートの中の一つのブランド。 |
主な素材 | 繊維強化セメント(化粧スレートの場合)。 | 繊維強化セメント。 |
価格 | 種類によるが、コロニアルはスレート全体の中で安価な部類。 | 比較的手頃。 |
用途 | 一般住宅から高級住宅まで幅広く使われる。 | 一般住宅で最も広く使用される屋根材。 |
耐久性 | 製品や施工状況により異なるが、約20~30年程度が目安。 | スレートとほぼ同じ耐久性(20~30年程度)。 |
注意点:アスベスト問題
古いスレート屋根やコロニアル製品(2004年以前)は、アスベストが含まれている場合があります。リフォームや撤去時には専門業者による適切な処理が必要です。
スレート・コロニアルのメンテナンス方法
定期点検を行う
メンテナンスの基本は定期的な点検です。屋根は目に見えにくいため、少なくとも5年ごとに専門業者による点検を受けることをおすすめします。
点検時に確認するポイント
ひび割れ:屋根材が割れている場合、雨漏りの原因になります。
色あせ:紫外線や雨風で塗膜が劣化していると、防水性が低下します。
苔やカビ:放置すると屋根材の劣化を加速させる原因になります。
屋根材の浮きやズレ:台風や強風で屋根材が動いている場合。
塗装の塗り替え
スレートやコロニアル屋根は、表面の塗膜が防水性能を保つために重要です。
塗り替え時期の目安
新築後10~15年程度。
前回の塗装から10年程度。
使用する塗料の種類
シリコン塗料:コストと耐久性のバランスが良い(耐久年数10~15年)。
フッ素塗料:やや高価だが、耐久性が高い(耐久年数15~20年)。
無機塗料:さらに高耐久(耐久年数20年以上)が期待できる。
断熱塗料:省エネ塗料で耐久年数は(耐久年数15~20年)。
メンテナンスの注意点
自分での作業は避ける
スレートやコロニアルは割れやすい材質のため、屋根に登ることでさらに劣化を進めてしまう可能性があります。また、屋根の作業は転落の危険もあるため、基本的には専門業者に依頼してください。
放置しない
メンテナンスを怠ると、屋根材の寿命が短くなるだけでなく、雨漏りや内部の腐食など、建物全体に影響を及ぼす可能性があります。
まとめ
今回は、スレートとコロニアルの違いとメンテナンス方法についてご説明させていただきました。 スレートは屋根材の総称であり、コロニアルは、スレートの中でもケイミュー社が製造する製品名で、メンテナンスが必要です。スレートやコロニアルは軽量でコストパフォーマンスの良い屋根材ですが、メンテナンスを怠ると劣化が早まり、雨漏りや修繕費の増加につながります。適切な塗装や補修を行うことで、屋根の寿命を延ばし、快適な住環境を保つことができます。
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