こんにちは! 代表の小林です
タスペーサーとは、スレート屋根の塗装工事で使用される縁切り専用の部材です。屋根塗装後に、 塗料で屋根材(スレート)同士が密着してしまうのを防ぐために使用されます。これにより、 屋根内部の水の排出が確保され、雨漏りや内部の湿気がたまるのを防ぐ役割を果たします。 そこで今回は、屋根塗装の際のタスペーサーとは?についてご説明させていただきます。
タスペーサーの必要性
スレート屋根の特性
スレート屋根は、屋根材同士がわずかに隙間を持って設置されており、その隙間から雨水や結露水が排出される設計になっています。塗装工事で塗料を塗ると、この隙間が塗料によって埋まり、 排水機能が損なわれることがあります。
縁切りの役割
縁切りとは、スレート同士の隙間を確保する作業のことです。従来は塗装後に手作業で道具を使い、隙間を開ける作業が行われていました。タスペーサーを使用することで、作業が効率化され、隙間が一定に保たれるため、適切な排水機能を維持できます。
タスペーサーのメリット
排水機能を確保
スレート屋根の隙間が確保されることで、屋根内部に水がたまるのを防ぎます。
雨漏りのリスクを軽減
屋根内部に水がたまらないことで、下地材や防水シートが長持ちし、雨漏りを防ぎます。
効率的な施工
手作業の縁切りに比べて、タスペーサーを使うと作業時間が短縮され、均一な隙間を簡単に確保できます。
長期的な耐久性の向上
適切な縁切りが行われていると、塗装の寿命や屋根の耐久性が向上します。
タスペーサーの使用方法
屋根清掃後に設置
高圧洗浄で屋根を清掃し、塗装前の準備を整えた後、タスペーサーを設置します。
スレートの隙間に差し込む
スレート同士の重なり部分にタスペーサーを差し込むことで、隙間を確保します。
塗装の施工
タスペーサー設置後に塗装を行います。塗装時に隙間が埋まらないよう、スムーズな作業が可能になります。
タスペーサーが不要な場合
以下の場合はタスペーサーの使用が不要です
屋根材が割れている、または脆弱な場合
スレート自体が劣化していて、縁切りが効果を発揮しない場合があります。
通気性が確保されている屋根
屋根の構造上、もともと通気性や排水機能が十分な場合には必要ありません。
新築や改修で屋根材を交換した場合
新しい屋根材が設置された場合、初期段階では塗料で隙間が埋まる心配がないため不要な場合があります。
急勾配の屋根
屋根が急勾配の場合、タスペーサー取り付けは必要ありません。
タスペーサーを使用しない場合のリスク
タスペーサーを使用せずにスレートの縁切りを怠ると、以下のリスクが考えられます
雨漏り
隙間が埋まることで、屋根内部に水がたまり、防水シートが劣化し、雨漏りの原因になります。
結露
水分が屋根内部にこもることで、下地材の腐食やカビが発生します。
屋根材の劣化
水分が溜まり続けることで、屋根材の劣化を早めることがあります。
まとめ
今回は、屋根塗装の際のタスペーサーとは?についてご説明させていただきました。 タスペーサーは、スレート屋根の塗装工事で欠かせない部材であり、適切な排水機能を確保するために重要な役割を果たします。これを使用することで、雨漏りや屋根の劣化を防ぎ、塗装工事の効果を長期間維持することが可能です。適切な施工を行うために、信頼できる業者に相談し、施工内容に タスペーサーの使用が含まれているかを確認する事が重要です。
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