こんにちは!代表の小林です。
軒天(のきてん)とは、屋根の「軒」の裏側にある天井部分のことを指します。外壁よりも外側に張り出した屋根の裏側にあたり、建物を雨や日差しから守る役割を持っている軒天ですが、湿気対策を怠る事により、建物の木材の腐食やカビ・害虫の発生リスクが高まります。そこで今回は、軒天へ換気口取り付けのメリットとは?についてご説明させていただきます。

※軒天内部の湿気によるカビの発生
軒天の換気の必要性とは?
軒天の換気は、住宅の寿命を延ばすために非常に重要です。特に、屋根裏の湿気をコントロールすることで、結露・カビ・腐食・シロアリ被害 などのトラブルを防ぎます。
軒天の換気が必要な理由
屋根裏の湿気を排出し、結露を防ぐ
・室内と外気の温度差により、屋根裏で結露が発生することがあります。
・結露が続くと、屋根の木材が腐食し、建物の強度が低下する原因に。
・換気口を設けることで、湿気を外に逃がし結露の発生を抑えることができます。
カビ・シロアリの発生を防ぐ
・湿気がこもると、カビやコケが発生しやすくなります。
・カビが生えると木材が劣化し、シロアリの発生リスクが高まるため、換気による湿気対策が必須
屋根材や断熱材の劣化を防ぐ
・屋根裏に熱や湿気がこもると、断熱材が劣化し、本来の性能を発揮できなくなる ことがあります。
・屋根の下地材(野地板)が腐食すると、屋根の耐久性が低下し、雨漏りのリスクが高まる ため注
意が必要です。
夏場の室内温度上昇を抑える
・屋根裏に熱がこもると、室内の温度も上がりエアコンの効きが悪くなることがあります。
・軒天換気によって熱気を逃がすことで、快適な室内環境を維持できます。
軒天換気の種類
軒天換気を効果的に行うためには、適切な換気方法を選ぶことが重要 です。以下のような方法があります。
軒天換気口(有孔ボード)
・軒天に 小さな穴が空いたボード(有孔ボード)を設置し、自然換気を促す方法。
・シンプルでコストが抑えられるため、一般住宅でも多く採用されています。
軒天換気口(ルーバータイプ)
・小さな スリット(細長い隙間)が入った換気口 を取り付けるタイプ。
・雨風の吹き込みを防ぎながら、効率的に換気ができる。
換気棟(けんきむね)
・屋根の棟(頂上部分)に換気口を設置し、熱や湿気を排出 する方法。
・軒天換気と組み合わせると、より効果的な換気が可能。
電動換気ファン
・屋根裏の湿気が特にこもりやすい場合 に、換気ファンを設置して強制的に換気。
・ただし、電源が必要でコストもかかるため、一般住宅ではあまり採用されません。
軒天換気の設置が特に重要な住宅
以下のような住宅では、特に軒天換気の設置をおすすめします。
・高温多湿な地域の住宅 → 湿気がこもりやすいため、結露対策が必須
・断熱材を厚く施工している住宅 → 断熱性が高いほど、湿気がこもりやすくなる
・屋根裏収納や小屋裏を設けている住宅 → 湿気がこもるとカビや劣化のリスクが高まる
まとめ
今回は、軒天へ換気口取り付けのメリットとは?についてご説明させていただきました。軒天の換気は、屋根裏の湿気や熱気を逃がし、住宅を長持ちさせるために不可欠 です。適切な換気口を設置し、結露・カビ・腐食・シロアリ被害を防ぐことが重要です。
狛江市・調布市・府中市・三鷹市で外壁塗装を計画しているが、
どこに相談していいか不安な方は
地元密着完全自社施工の小林美装に一度ご相談ください。