こんにちは!代表の小林です。
金属の防錆処理には錆転換剤と錆止め塗料がありますが、それぞれ役割が異なります。以下の違いを理解し、適切な用途で使い分けることが重要です。そこで今回は、錆転換剤と錆止め塗料の違いとは?についてご説明させていただきます。
錆転換剤とは?
錆転換剤(さびてんかんざい)は、発生した錆を科学的に反応させ、安定した被膜に変えることで、錆の進行を抑える薬剤です。
特徴
・既存の錆を除去せずに防錆処理が可能
・黒色や濃い色の皮膜を形成し、錆の進行を防ぐ
・鉄部のメンテナンスに適している
・錆止め塗料の下地として使用できる
こんな場合に使用
・赤錆が発生している鉄部の補修(完全に錆を落とせない場合)
・工場の鉄骨やトタン屋根、車のシャーシなどの補修
錆止め塗料とは?
錆止め塗料(さびどめとりょう)は、鉄の表面をコーティングし、酸素や水分との接触を防ぐことで錆の発生を抑える塗料です。
特徴
・錆の発生を未然に防ぐ(すでに発生した錆には効果が低い)
・金属表面を保護し、塗装の密着性を向上
・赤・グレー・白などのカラーバリエーションが豊富
・主に新しい金属部分の塗装下地として使われる
こんな場合に使用
・新しい鉄部や金属製品の塗装下地
・錆を完全に除去した後の防錆処理
・外壁や鉄製フェンス、門扉、トタン屋根などの塗装
主要な違いの比較表
項目 | 錆転換剤 | 錆止め塗料 |
---|---|---|
役割 | 発生した錆を化学反応で無害化 | 鉄の表面をコーティングして錆を防ぐ |
使用対象 | 錆が発生している金属 | 錆が発生していない金属 |
施工手順 | 錆の上から直接塗布し、黒色被膜を形成 | 錆を除去した金属に塗布 |
下塗りの必要性 | 上塗りのために錆止め塗料が必要な場合あり | そのまま上塗り可能 |
用途 | 鉄骨・トタン屋根・車の下回り・配管など | 門扉・フェンス・外壁・鉄部塗装の下地 |
どちらを選ぶべき?
既に錆びているなら「錆転換剤」
→ 錆を完全に落とせない場合の補修やメンテナンス向け
新品または錆を除去した金属には「錆止め塗料」
→ これから錆びないように防ぐための塗装に最適
まとめ
今回は、錆転換剤と錆止め塗料の違いとは?についてご説明させていただきました。「錆転換剤」は発生した錆を無害化する処理剤で「錆止め塗料」は錆を防ぐための塗装用下地塗料です。 使用する状況によって適切に使い分けることが重要です。
上手に活用すれば、金属の寿命を延ばし、長期間の防錆効果を得られますよ!
狛江市・調布市・府中市・三鷹市で外壁塗装を計画しているが、
どこに相談していいか不安な方は
地元密着完全自社施工の小林美装に一度ご相談ください。