FRP防水の特徴とは?

こんにちは! 代表の小林です

FRP防水(Fiber Reinforced Plastics 防水)は、ガラス繊維(Fiber)で補強されたプラスチック(Reinforced Plastics)を用いた防水工法の一つです。硬化すると強固な防水層が形成されるため、主にベランダやバルコニー、屋上、浴室の床などの住宅で多く使用されます。                       そこで今回は、FRP防水の特徴とは?についてご説明させていただきます。

FRP防水の特徴

高い耐久性

・ガラス繊維を含むプラスチック素材が硬化することで、非常に強度の高い防水層が形成されます。

・衝撃や摩耗に強く、割れにくい。

軽量

・FRP素材は軽量で、建物への負荷が少ないため、特に木造住宅や小規模建築物で多く使用されてい

 ます。

防水性能

・完全に密閉された防水層が形成されるため、優れた防水性を発揮します。

・継ぎ目がない一体構造となり、水漏れのリスクを大幅に減少させます。

施工後の速乾性

・短時間で硬化するため、施工期間が短く済む。

・天候や時間に左右されにくく、効率的な工事が可能です。

デザイン性

・表面に色を付けたり、滑り止めの加工をしたりすることができ、見た目のカスタマイズが可能。

FRP防水のメリット

耐久年数が長い

・適切なメンテナンスを行えば10~15年程度の耐用年数があります。

メンテナンスが容易

・劣化や傷が発生しても、表面を部分的に補修することで再利用が可能。

施工範囲の柔軟性

・複雑な形状の部分にも対応しやすい。

耐薬品性

・薬品や汚れに強いため、清掃も容易。

FRP防水のデメリット

ひび割れのリスク

・強度が高い分、硬化後の防水層に柔軟性が少なく、強い衝撃や建物の動きによりひび割れが発生することがあります。

コストが高い

・他の防水工法(ウレタン防水やシート防水)に比べて初期施工費用が高め。

UV(紫外線)劣化

・長期間直射日光を受けると劣化しやすいため、表面をトップコートで保護する必要があります。

専門技術が必要

・硬化材やガラス繊維の取り扱いには専門知識が求められるため、信頼できる業者に依頼することが

 重要です。

FRP防水の施工方法

下地処理

・コンクリートや木材などの下地を清掃し、平滑に整える。

・必要に応じてプライマーを塗布し、密着性を高める。

ガラス繊維マットの敷設

・ガラス繊維マットを下地に敷き、その上に樹脂を塗布する。

樹脂の塗布と硬化

・ポリエステル樹脂を使用して硬化させ、耐久性の高い防水層を形成。

トップコートの塗布

・紫外線や汚れに対する耐性を高めるため、トップコートを塗布して仕上げる。

FRP防水が適している場所

ベランダやバルコニー: 軽量かつ耐摩耗性に優れており、日常的な歩行にも対応可能。

屋上: 防水性能が高いため、雨漏りを防ぐ目的で使用。

浴室や厨房の床: 耐水性・耐薬品性が求められる環境に適している。

FRP防水のメンテナンス方法

トップコートの再塗装

・トップコートが紫外線や摩耗で劣化した場合は、5年ごとを目安に再塗装する。

ひび割れの補修

・小さなひび割れや損傷は部分補修が可能。

定期点検

・防水層やトップコートの状態を定期的に確認する。

まとめ

今回は、FRP防水の特徴とは?についてご説明させていただきました。              FRP防水は、耐久性や防水性能が非常に高く、軽量で加工性に優れているため、多くの建物や用途で採用されています。一方で、ひび割れや紫外線劣化といった注意点があるため、定期的なメンテナンスが重要です。初期コストがやや高いものの、適切な施工と管理を行えば長期的に安心して使用できる防水工法です。

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