2018年11月17日
『塗れない屋根』があるのをご存知ですか?
ニチハ製造の『パミール』という屋根材が使用されている場合、
塗装は出来ません。
『塗れますよ』と言う業者には、注意して下さい。
何故なら、『パミール』は塗ってもまったく意味がないからです。
『パミール』は、アスベストの入っていない屋根材であり、製造中止から
10年程経っていますが、多くの木造住宅で使用されてきました。
『パミール』は通常のひび割れでは無く、層間剝離という現象を
起こします。
層間剝離とは、何層にも重ね合わせた屋根材が剥がれていく現象です。
その他にも、屋根材の浮き・めくれ、などの現象が起きます。
ヒビが入り、強度が無くなり、大きな屋根材が落下した場合、
大変危険です。
塗装は出来ないので、通常はカバー工法と言って、屋根を上から覆ってしまう
工法で工事を行います。
『パミール』に塗装をした場合、表面に塗料は密着しますが、層間剝離が
起きる事で、塗装のよる保護は出来ないばかりか、無駄なお金がかかって
しまいますので、しっかりと確認をしたうえで、工事をして下さい。
屋根材の確認方法ですが、建築時の図面を見る事で仕様が分かるのですが、
分からない場合は、家を建てたハウスメーカー・工務店に問い合わせる、
もしくは、屋根に詳しい専門家に見てもらって下さい。