こんにちは!代表の小林です。
鉄筋爆裂(てっきんばくれつ)とは、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、周囲のコンクリートが破裂・剥離する現象です。これは、鉄筋コンクリート構造(RC造)で特に発生しやすく、建物の耐久性や安全性に悪影響を与える深刻な劣化現象の一つです。そこで今回は、鉄筋爆裂の原因と予防策とは?についてご説明させていただきます。
鉄筋爆裂の主な原因
1. 水や湿気の侵入
コンクリートにひび割れが発生すると、そこから雨水や湿気が浸入し、鉄筋が錆びる原因になります。
特に寒冷地では、浸入した水が凍結と融解を繰り返し、ひび割れを拡大させることもあります。
2. コンクリートの中性化
コンクリートは本来、アルカリ性が強く、鉄筋を錆びから守っています。
しかし、長年の雨風や二酸化炭素(CO₂)の影響でコンクリートが中性化すると、鉄筋が腐食しやすくなります。
3. 塩害(塩分による腐食)
海沿いの地域や**凍結防止剤(塩化カルシウム)**を使用する地域では、塩分が鉄筋に影響を与え、錆びやすくなります。
特に、橋梁やビルの外壁などでは、この影響が顕著に現れます。
4. コンクリートの施工不良
・かぶり厚不足(鉄筋を覆うコンクリートが薄い)
・コンクリートのひび割れやジャンカ(豆板)
これらがあると、鉄筋が早く腐食し、爆裂が起こりやすくなります。
鉄筋爆裂が発生するとどうなる?
1コンクリートが剥がれ落ち、強度低下
・建物の耐震性や耐久性が低下し、最悪の場合、倒壊のリスクもある。
2見た目が悪くなる(美観の低下)
・外壁や柱の表面がボロボロになり、老朽化が目立つようになる。
3落下事故のリスク
・剥がれたコンクリート片が落下し、人や車に危険を及ぼすことがある。
鉄筋爆裂の補修方法
1. 爆裂部分の除去
・劣化したコンクリートを除去し、鉄筋を露出させる。
2. 錆びた鉄筋の処理
・ワイヤーブラシやサンダーで鉄筋の錆を落とし、防錆剤を塗布する。
3. モルタルや樹脂モルタルで補修
・補修モルタルやエポキシ樹脂を使用して、鉄筋を再び覆う。
4. 防水塗装や仕上げ
・防水性の高い塗料を塗布し、水の侵入を防ぐ。
鉄筋爆裂を防ぐための対策
・定期的な点検とメンテナンス
・コンクリートのひび割れ補修(シーリング・防水塗装)
・鉄筋のかぶり厚を確保(新築時の施工精度向上)
・塩害対策(塩分除去・防錆処理)
まとめ
今回は、鉄筋爆裂の原因と予防策とは?についてご説明させていただきました。鉄筋爆裂は、建物の劣化や強度低下の原因となるため、早期発見・早期補修が重要です。もし、外壁や柱にひび割れや剥離が見られたら、専門業者に相談することをおすすめします。
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